どうも!「まだ大丈夫!限界前にちょいチェック」の管理人、松田です。
42歳、バツイチ独身、フリーランスとして細々と生きております。愛犬の牛柄チワワ「うしまるくん」との生活が心の支え。
以前はIT企業でWeb部門とインフラ部門の部長なんて肩書を背負っておりましたが、まあ、燃え尽きたというか、人生いろいろありましてね。
そんなワタクシ、何を隠そう2025年の春先に軽い脳梗塞で緊急入院するという、人生のビッグイベントを経験いたしました。
幸い、後遺症は右手の動きが少々鈍くなった程度で済みましたが、当時のワタクシは体重120キロ、軽い心不全、おまけに初期の糖尿病という、絵に描いたような不摂生の見本。
まさに「限界前」どころか、片足突っ込んでいた状態だったわけです。
さて、皆さんは「脳卒中(のうそっちゅう)」と聞くと、どんなイメージをお持ちでしょうか?
「ああ、おじいちゃんやおばあちゃんがなる病気でしょ?」
「自分はまだ若いから大丈夫っしょ!」
なんて、どこか他人事のように感じていませんか?
正直に告白します。ワタクシも、自分が脳梗塞で倒れるまでは、完全にそう高を括っていました。
「脳卒中?ああ、昔でいう“ポックリ病”みたいなもんでしょ?」
くらいの、昭和な認識だったと言っても過言ではありません。
しかし、現実は違います。
このワタクシが、働き盛り(と自分では思っていた)の40代で、実際に経験したのですから。
脳卒中は、決して高齢者だけの病気ではありません。むしろ、仕事や私生活で無理をしがちな40代こそ、決して他人事ではないのです。
今回の記事では、ワタクシ自身の苦い経験も交えながら、
- 脳卒中ってそもそも何?
- よく聞く“脳梗塞”と“脳出血”って、具体的に何がどう違うの?
といった基本的な疑問から、特に40代の皆さんに知っておいてほしい見逃してはいけない初期症状まで、できる限り分かりやすく解説していきたいと思います。
この記事が、皆さんの「まだ大丈夫!」が手遅れになる前の、「ちょいチェック」のきっかけになれば、これ以上の喜びはありません。
そもそも「脳卒中」って何?~3つのタイプをざっくり解説~
さて、まずは「脳卒中」という言葉の定義からハッキリさせておきましょう。
ワタクシもIT業界にいた頃は、専門用語の定義を曖昧にすると後で痛い目を見る、なんて経験を散々してきましたからね。
「脳卒中」とは、簡単に言うと「脳の血管に何らかのトラブルが起きて、脳の細胞がダメージを受けてしまう病気の総称」です。
「卒中」の「卒」は「突然」、「中」は「あたる」という意味で、文字通り「突然あたる(倒れる)」病気、というわけですね。
この脳卒中、大きく分けると主に以下の3つのタイプがあります。
脳梗塞(のうこうそく)
脳の血管が詰まってしまい、その先に血液が流れなくなることで脳細胞が死んでしまうタイプ。
脳梗塞のイメージ
水道管がゴミやサビで詰まってしまい、水(血液)が流れなくなる状態。
ちなみにワタクシ松田はこの「脳梗塞」というヤツでした。
脳出血(のうしゅっけつ)
脳の中の細い血管が破れて出血し、その血液の塊(血腫)が脳細胞を圧迫してダメージを与えるタイプ。
脳出血のイメージ
水道管の老朽化した部分から水(血液)がピューッと漏れ出して、周りを水浸し(出血)にしてしまう状態。
くも膜下出血(くもまくかしゅっけつ)
脳の表面を覆っている「くも膜」という膜と、脳の間にある太い血管にできた「脳動脈瘤(のうどうみゃくりゅう)」というコブが破れて出血するタイプ。
くも膜下出血のイメージ
水道管の本管にできたコブが破裂して、広範囲に水(血液)が噴き出す大事故。
ワタクシが経験したのは、このうちの「脳梗塞」です。 今回は特に、この「脳梗塞」と「脳出血」について、もう少し詳しく見ていきましょう。
「くも膜下出血」も非常に怖い病気ですが、今回はまずこの2つをしっかり区別できるようにするのが目標です。
「脳梗塞」ってどんな状態?~ワタクシが経験したヤツです~
ではまず、ワタクシ自身が経験した「脳梗塞」についてお話ししましょう。
先ほども触れましたが、脳梗塞は脳の血管が詰まってしまい、その先の脳細胞に酸素や栄養が行き渡らなくなり、脳細胞が死んでしまう病気です。
一度死んでしまった脳細胞は、残念ながら基本的には元に戻りません。だからこそ、時間との勝負になるわけですね。
血管が詰まる原因にも、いくつか種類があります。代表的なのは以下の3つです。
アテローム血栓性脳梗塞(あてろーむけっせんせいのうこうそく):
これは、動脈硬化(アテローム硬化)によって脳の太い血管が徐々に狭くなり、そこに血の塊(血栓)ができて詰まってしまうタイプです。
高血圧や糖尿病、脂質異常症(昔でいう高脂血症ですね)といった生活習慣病が大きく関わっています。
ワタクシの場合、体重120キロで初期の糖尿病…まさにこれのリスク満載でした。
心原性脳塞栓症(しんげんせいのうそくせんしょう):
心臓の中にできた血栓が、血流に乗って脳まで運ばれてきて、脳の血管を詰まらせてしまうタイプです。
心房細動という不整脈が原因となることが多いと言われています。
これは比較的太い血管が突然詰まることが多く、広範囲に脳梗塞が起こりやすいのが特徴です。
ラクナ梗塞(らくこうそく):
脳の奥深くにある、細い血管が詰まるタイプです。これも高血圧が主な原因とされています。比較的小さな梗塞なので、症状が出ないこともありますが(無症候性脳梗塞)、繰り返すと認知症の原因になることも。
ワタクシの場合、診断名はラクナ梗塞でした。
実は脳梗塞に罹患する少し前に、コ●ナにかかってしまい、それ以降ただでさえ高めだった血圧が、180/150というとんでもない値になっていました。
ワタクシの初期症状は、風呂掃除をしていたら、のぼせたような感覚が強くなって、視界が定まらず遠近感覚が狂ったようで、右手で物が掴みづらくなった(左手は正常につかめる)というものでした。
「あれ?なんかおかしいな…貧血か??」
なんて悠長なことを考えていたのですが、時間が経つにつれて症状が悪化。
これはヤバいと、近所の総合病院にバイクで駆け込みました(焦

脳梗塞は、このように突然症状が現れることが多いですが、中には「一過性脳虚血発作(TIA)」といって、一時的に症状が出てすぐに消える「脳梗塞の前触れ」のような状態もあります。
これを見逃さず、すぐに医療機関を受診することが非常に重要です。
「脳出血」ってどんな状態?~脳の中で血管が破裂!~
次に「脳出血」について見ていきましょう。
こちらは、脳梗塞とは逆に、脳の中の細い血管が何らかの原因で破れて出血し、その流れ出た血液の塊(血腫:けっしゅ)が周りの脳細胞を圧迫したり、直接的に損傷したりする病気です。
脳梗塞が「詰まる」病気なら、脳出血は「破れる」病気、と覚えておくと分かりやすいですね。
脳出血の最大の原因は、なんといっても高血圧です。
長期間にわたって高い血圧にさらされると、脳の細い血管の壁がもろくなり、ある日突然プツンと破れてしまうことがあるのです。
ワタクシも脳梗塞になる前は、健康診断で「血圧高めですね~」なんて言われても、「まあ、大丈夫っしょ」と完全にスルーしていました。
今思えば、あれが警告だったんですよね…。
その他にも、生まれつき脳の血管に奇形がある「脳動静脈奇形(のうどうじょうみゃくきけい)」や、血液をサラサラにする薬(抗凝固薬や抗血小板薬)の影響で出血しやすくなっている場合なども、脳出血の原因となり得ます。
脳出血の症状は、出血した場所や出血の量によって様々ですが、一般的には脳梗塞よりも突然、かつ激しい症状で発症することが多いと言われています。
- 突然の激しい頭痛(「バットで殴られたような」と表現されることも)
- 意識障害(呼びかけに反応しない、朦朧としているなど)
- 片側の手足の麻痺やしびれ
- 呂律が回らない、言葉が出にくい
- 吐き気、嘔吐
- めまい
などです。特に、経験したことのないような激しい頭痛が突然起きた場合は、脳出血(あるいはくも膜下出血)を疑って、すぐに救急車を呼ぶ必要があります。
脳梗塞も脳出血も、どちらも脳に深刻なダメージを与える怖い病気ですが、そのメカニズムと主な原因、症状の出方には違いがあるということを、まずは押さえておきましょう。
40代でも要注意!見逃したくない「脳卒中」の初期症状(FASTも紹介)と、今すぐできること
「脳卒中は高齢者の病気」――この固定観念は、今すぐ捨ててください。
ワタクシ自身が40代で経験したように、若い世代でも脳卒中になるリスクは十分にあります。特に、以下のような方は要注意です。
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- 高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病がある、またはその予備軍(ワタクシ、全部当てはまってました…)
- 喫煙習慣がある(血管をボロボロにします)
- 日常的に過度な飲酒をする
- 肥満(体重120キロだったワタクシが言うのもなんですが…)
- 運動不足
- ストレスが多い生活を送っている
- 家族に脳卒中になった人がいる
これらのリスク因子を複数抱えている方は、特に注意が必要です。
では、万が一、脳卒中が疑われる場合、どんな症状に気をつければよいのでしょうか?
ここで覚えておいてほしいのが、脳卒中の初期症状をチェックする合言葉「FAST(ファスト)」です。
- F = Face(顔): 顔の片側が歪む、口角が下がる、うまく笑顔が作れない。
- (チェック方法:「イーッ」と歯を見せるように笑ってみてください)
- A = Arm(腕): 片方の腕に力が入らない、持ち上げてもすぐに落ちてしまう。
- (チェック方法:両腕を前に伸ばし、手のひらを上に向けて10秒間保持してみてください)
- S = Speech(言葉): 呂律が回らない、言葉が出てこない、簡単な言葉を繰り返せない。
- (チェック方法:「今日は天気が良い」など、短い言葉を言ってみてください)
- T = Time(時間): これらの症状が一つでも見られたら、発症時刻を確認し、ためらわずにすぐに救急車(119番)を呼んでください!
脳卒中の治療は、まさに時間との勝負です。
特に脳梗塞の場合、発症から数時間以内に血栓を溶かす治療(t-PA静注療法)や、カテーテルで血栓を回収する治療(血栓回収療法)を行えれば、後遺症を軽くできる可能性があります。
「FAST」以外にも、以下のような症状が現れた場合は、脳卒中の可能性があります。
- 経験したことのないような激しい頭痛、または突然の頭痛
- 急なめまい、立っていられないほどのふらつき
- 片方の目が見えにくくなる、物が二重に見える、視野の半分が欠ける
- 片側の手足の感覚が鈍くなる、しびれる
- 意識が遠のく、呼びかけへの反応が鈍い
これらの症状は、一時的に現れてすぐに消えることもあります(一過性脳虚血発作:TIA)。
しかし、「治ったから大丈夫」と放置するのは絶対にダメです!
TIAは本格的な脳梗塞の前触れであることが多く、放置すると数日以内に大きな発作を起こす危険性が高いと言われています。
「あれ?いつもと違うな」「何かおかしいぞ」と感じたら、自己判断せずに、すぐに医療機関を受診するか、救急車を呼ぶ勇気を持ってください。
それが、あなた自身や大切な人の未来を守ることに繋がります。
そして、予防のために今日からできること。それは、やはり生活習慣の見直しです。
バランスの取れた食事(減塩・減脂肪を心がける)、適度な運動、禁煙、節酒、十分な睡眠、ストレスを溜め込まない工夫…
言うは易しですが、ワタクシも脳梗塞を経験して、これらの大切さを骨身にしみて感じています。
「まだ大丈夫!」と思っているあなたも、ぜひ一度、ご自身の生活習慣を「ちょいチェック」してみてくださいね。
まとめ
さて、今回は「脳卒中」という、ともすれば「年配の方の病気」と片付けられがちなテーマについて、ワタクシ自身の脳梗塞体験も交えながら、その種類(特に脳梗塞と脳出血の違い)や、40代でも決して他人事ではない理由、そして見逃してはいけない初期症状について解説してまいりました。
今回のポイントをギュッとまとめると、以下のようになります。
- 「脳卒中」は脳の血管トラブルの総称: 大きく分けて、血管が詰まる「脳梗塞」、血管が破れる「脳出血」(そして「くも膜下出血」)があります。
- 40代でも他人事ではない!: ワタクシ自身が40代で脳梗塞を経験。不摂生な生活習慣は、確実にリスクを高めます。
- 初期症状を見逃すな!合言葉は「FAST」:
- Face(顔の麻痺)
- Arm(腕の麻痺)
- Speech(言葉の障害)
- Time(発症時刻を確認し、すぐに救急車を!)
- その他危険なサイン: 経験したことのない激しい頭痛、急なめまい、視覚異常なども要注意。
- 「あれ?」と思ったら、ためらわずに医療機関へ!: 自己判断は禁物。早期発見・早期治療が生死や後遺症の程度を分けます。
- 予防の基本は生活習慣の見直し: バランスの取れた食事、適度な運動、禁煙、節酒、ストレス管理。今日からできることを少しずつでも。
ワタクシも、脳梗塞で倒れるまでは「自分はまだ大丈夫」と、どこかで高を括っていました。しかし、病気は本当に突然やってきます。そして、一度失った健康を取り戻すのは、並大抵のことではありません。
この記事を読んでくださったあなたが、もし少しでも「ドキッ」としたなら、それは大切なサインかもしれません。 「まだ大丈夫!」と油断せず、ご自身の体と真摯に向き合い、日々の生活習慣を「ちょいチェック」するきっかけにしていただければ、サバイバーとしてこれほど嬉しいことはありません。
あなたの健康と、大切な人の笑顔のために。 ワタクシも「丁寧な生活」を目指して、まだまだ頑張りますよ!
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