皆さま、ごきげんよう。
当サイト「まだ大丈夫!限界前にちょいチェック」の管理人、松田(42歳・独身バツイチ・フリーランス)です。
愛犬の牛柄チワワ「うしまるくん」と、のんびり…とは言いつつも、人生の荒波に揉まれながら生きております。
何を隠そうこのワタクシ、3ヶ月ほど前に軽い脳梗塞で緊急入院。
元IT企業の部長職という肩書も過去のものとなり、今はフリーランスとして糊口をしのぐ日々。
体重120キロ、軽い心不全、初期の糖尿病という不摂生コンボの結果、人生の大きな転機を迎えました。
幸い、後遺症は右手の動きが少々鈍くなった程度で済みましたが、あの経験はワタクシの価値観を根底から揺るがしましたね。
「丁寧な生活」に目覚め、禁煙にも成功(Vapeですが!)、水耕栽培なんて趣味も始めたりして、乙女チックなオッサンロードを歩んでおります。
そんなある日、退院後の情報収集としてネットサーフィンをしていたワタクシの目に、気になる情報が飛び込んできたんです。
それは「脳梗塞の回復期に、うつ状態になる人が少なくない」というもの。
実はワタクシ、コロナ禍の激務と人員整理の担当というストレスフルな状況で、過去に「適応障害」と診断された経験があります。
当時は「まさか自分が…」とショックを受けましたが、なんとか乗り越えてきたつもりでした。
しかし、この「脳梗塞後のうつ」という言葉は、心の奥底にしまっていた当時の記憶を呼び覚まし、ズシリと重くのしかかってきたのです。
「ワタクシは大丈夫だろうか…?」と。
今回は、この脳梗塞と「うつ」の関連性について、ワタクシ自身の経験や胸の内を交えながら、少し掘り下げてみたいと思います。
なぜ脳梗塞後に「うつ」になりやすいのか?考えられる原因
さて、ワタクシがネットで見聞きした「脳梗塞後にうつになりやすい」という話。
これ、一体どういうことなんでしょうか?
理屈っぽいワタクシとしては、その原因が気になるところです。
医学的な専門家ではないので、あくまでワタクシが調べた範囲での情報になりますが、いくつか考えられる要因があるようです。
脳梗塞後の鬱原因 - 脳の器質的な変化による影響
脳梗塞は、脳の血管が詰まったり破れたりして、脳細胞にダメージが及ぶ病気です。
このダメージが、感情や気分をコントロールする脳の機能に影響を与え、うつ症状を引き起こすことがあるのだとか。
これは「血管性うつ病」なんて呼ばれ方もするそうです。
つまり、精神的な問題だけでなく、脳の物理的な変化が直接関わっている可能性があるわけですね。
脳梗塞後の鬱原因 - 後遺症や生活の変化に伴うストレス、将来への不安
ワタクシ自身、右手の動きがほんの少し鈍くなっただけでも、日常生活で不便を感じることがあります。
これがもっと重い後遺症だったり、仕事や趣味に大きな支障が出たりすれば、そのストレスは計り知れないでしょう。
さらにそれまで一家の大黒柱として家族を支えてきたのならば…
心配でどうしようもなくなる
- 「以前のように動けない」
- 「周りに迷惑をかけてしまう」
そして、入院中にも退院中にも医師から知らされる
「脳梗塞は再発が怖いからきちんと薬飲んで、節制してね」
独り身のワタクシでも怖い
不安でたまらなくなることがある…
このような恐怖は、精神的に大きな負担となります。さらに、社会的な孤立感や役割の喪失感も無視できません。
入院生活で一時的に社会から切り離されたり、退院後も思うように活動できなかったりすると、孤独を感じやすくなります。
特にワタクシのような独身者は、頼れる人が限られている場合もあり、より孤立感を深めやすいかもしれません。
具体的な統計データについては様々な報告がありますが、ある調査では
脳梗塞患者さんの約3分の1が、発症後数ヶ月以内にうつ症状を経験する
というデータもあるようです。
もちろん、これはあくまで一例であり、全ての人に当てはまるわけではありませんが、決して他人事ではない数字だと感じます。
日立・広島大学・広島県日比野病院が脳梗塞患者のうつ関連症状の脳領域を解明
日本を代表するIT企業の一つである「日立」と「広島大学」「広島県日比野病院」が共同で研究した結果、脳梗塞患者のうつ関連症状の原因・メカニズムが解明されました!!
研究の結果、脳の右ローランド弁蓋部(みぎローランドべんがいぶ)という部位が脳梗塞後のうつ病発症に大きく関わっていることが判明しました。
また、上記の記事中に興味深い一文があります。
国内の脳卒中患者(112万人)のうち、20~40%にうつ関連症状があると推定されるが、この症状は病気に対する心理的反応と見られるため、うつとして気づかれないケースが多くある。また、脳卒中の発症者のうち、60~70%が脳梗塞患者とされる。
脳梗塞後に気持ちがふさぐのは当たり前の反応かと思います。それゆえにうつ病のトリガーになっても何ら不思議ではありません。
でもそのうつ病が引き起こされた原因がメンタル的なものではなく、「脳の器質的な変化(機能損傷)」によるものだったら…
過去には、脳梗塞後にうつ症状を示した人に、まったく役に立たない「うつ病治療」をしてしまっていた可能性すらあるのです。
…怖いですねぇ


ってやつですよね
でも、こんな鋼のメンタルを持つと言われたワタクシでも適応障害とかになってしまったこともあるので、過信は禁物です。
「寿命が縮む」「性格が変わる」…脳梗塞がもたらす変化と心の揺らぎ
脳梗塞がもたらす変化は、身体的なものだけではありません。
ワタクシが調べていく中で、さらに心をザワつかせた情報が二つありました。それは
「脳梗塞をやると寿命が縮む」
そして
「性格が変わる人もいる」
というものです。
脳梗塞になると寿命が縮む!?
これは統計データとして、脳梗塞を経験した人はそうでない人と比較して平均余命が短くなる傾向がある、という一つの事実を指しています。
…まあ、そりゃそうですよね、と頭では理解できるんです。
一度、命に関わる大きな病気をしたわけですから。でも、いざ自分のこととして突き付けられると、やっぱり少し凹みます。
「ワタクシの人生、あと何年あるんだろう…」
なんて、らしくもなく感傷的になったりもしました。
好き放題、やりたい放題やってきた結果でもあるのですが、実際に
「寿命が削られたで~」
と◯の宣告に近いことをされるとぐっとクるものがあります。
脳梗塞になると性格が変わる!?
これも脳のダメージ部位によっては起こりうることだそうです。
怒りっぽくなったり、逆に無気力になったり、感情のコントロールが難しくなったり…。
ワタクシも脳梗塞にかかり、レントゲンで撮影した自身の脳みそには白く影になった箇所が存在します。(これが脳細胞が壊死した部分)
しかしながら自身は、特に性格が変わったという自覚はありません。
むしろ、周囲からは
知人女性
- 「松田さん、なんかいい意味で適当になったよね」
- 「前より肩の力が抜けた感じ」
なんて言われることが増えました。
これは脳梗塞の影響なのか、単にフリーランスになってストレスが減ったからなのか…判然としませんが、悪い変化ではないようなので、まあ良しとしています。
ただ、こうした情報に触れるたびに、過去に患った「適応障害」の記憶がチラつくのです。
あの時も、「自分はメンタルが強い方だ」と過信していた部分がありました。
だからこそ、今回の脳梗塞後の「うつ」の可能性についても、決して油断してはいけない、と自分に言い聞かせています。
身体の回復ももちろん大事ですが、心の健康にもしっかりと目を向けていかなければ、と。
それでも前を向くために - ワタクシなりの「心の処方箋」
脳梗塞後につきまとう不安
- 寿命が縮んだかもしれない
- 性格が変わったのかもしれない
- 「鬱」になるのかもしれない
そんな不安要素を抱えつつも、ワタクシはワタクシなりに前を向いて生きていこうと決めています。
そのために、いくつか「心の処方箋」とでも言うべきものを見つけました。
まず、ワタクシの心に深く刻まれたのが、明石家さんまさんの娘さん、IMALUさんの名付けのエピソードです。
「いまる」という名前には「生きているだけで丸儲け」という意味が込められているという話。
これを知った時、なんだかすごく腑に落ちたんです。
脳梗塞で一度は死にかけた(かもしれない)ワタクシにとって、まさに「生きてるだけで丸儲け」。
この言葉は、日々の生活の中でふとした瞬間に思い出され、感謝の気持ちを呼び起こしてくれます。
そして、この「生きてるだけで丸儲け」精神から派生して、
「嫌なことは無理してやらない」
という新たな人生哲学も生まれました。だって、統計的に寿命が縮んだかもしれないんですから(笑)。残りの人生、ストレスを溜め込んでまで我慢することはないだろう、と。
もちろん、社会人として最低限の責任は果たしますが、自分の心に正直に、心地よい選択をしていきたいと思っています。
日々の生活では、愛犬うしまるくんの存在が何よりの癒やしです。
彼の無邪気な姿を見ていると、細かい悩みなんてどうでもよくなります。
散歩の時間も、以前は義務感でしたが、今は貴重なリフレッシュタイム。彼がいてくれるから、ワタクシも頑張れる。
さらに、最近始めた水耕栽培やコケリウム、テラリウムといった趣味も、心を穏やかにしてくれます。
小さな命が育っていくのを見るのは、純粋に楽しい。土いじりは苦手なワタクシでも、室内で手軽に始められるのがいいですね。
まあ、アクアリウムに手を出したら破産しそうなので、そこは自制していますが…。
こんな風に、自分なりの楽しみや心の支えを見つけることが、脳梗塞後のメンタルヘルスを保つ上で、とても大切なんじゃないかと感じています。
脳梗塞後の「うつ」とどう向き合うか?
さて、ここまで脳梗塞と「うつ」の関連性について、ワタクシ自身の経験や思いを交えながらお話ししてきました。
正直なところ、ワタクシ自身もまだ手探り状態ですし、専門家でもないので偉そうなことは言えません。
ただ、一つ確信しているのは、脳梗塞後のうつは、決して特別なことではなく、誰にでも起こりうるということです。
そして、もし「あれ?もしかして…」と感じることがあれば、早期に気づき、適切な対応をすることが非常に重要だということ。
ワタクシのように過去にメンタルの不調を経験したことがある人はもちろん、そうでない人も、「自分は大丈夫」と過信せず、自分の心の声に耳を傾けてほしいと思います。
もし、気分の落ち込みが続く、何事にも興味が持てない、眠れない、食欲がない…
といったサインがあれば、一人で抱え込まずに、まずは信頼できる家族や友人、そしてかかりつけ医や専門医(精神科・心療内科)に相談することを強くお勧めします。
ワタクシも、もし今後そのような状態になったら、迷わず専門家の助けを求めるつもりです。
そして、日々の生活の中で、自分なりのストレス対処法を見つけておくことも大切です。
それはワタクシにとってのうしまるくんや水耕栽培のように、没頭できる趣味かもしれませんし、気の置けない友人との会話かもしれません。
あるいは、適度な運動や質の高い睡眠といった、基本的な生活習慣かもしれません。
脳梗塞という大きな病気を経験したからこそ、これからの人生はより一層「丁寧」に、そして心穏やかに過ごしていきたい。
このブログを読んでくださっているあなたも、もし同じような不安を抱えていたり、あるいは身近な人がそうであったりするならば、この記事が何かしらのヒントになれば幸いです。
ワタクシもまだまだ道半ば。一緒に、心身ともに健康な「丁寧な生活」を目指していきましょう。
まとめ
今回は、ワタクシこと松田(42歳・脳梗塞サバイバー)が、退院後に直面した「脳梗塞後のうつ」という新たな不安と、それに対するリアルな胸中、そしてワタクシなりの向き合い方についてお話ししました。
記事のポイントまとめ
- 脳梗塞後のうつは他人事じゃない: 脳の器質的変化や後遺症、生活の変化によるストレスなど、様々な要因で発症リスクが。過去に適応障害を経験したワタクシも戦々恐々。
- 寿命や性格への影響も気になる: 統計的な寿命への影響や「性格が変わる」という話に、正直凹んだりも。でも、周囲からは「いい意味で適当になった」との声も。
- ワタクシなりの心の処方箋: 「生きてるだけで丸儲け」精神を胸に、「嫌なことは無理してしない」がモットー。愛犬うしまるくんや趣味(水耕栽培など)が心の支え。
- 早期発見・早期相談がカギ: もし心の不調を感じたら、一人で抱え込まず、家族・友人・専門医へ相談を。自分なりのストレス対処法も大切。
脳梗塞という大きな経験は、ワタクシに「丁寧な生活」への意識と同時に、メンタルヘルスの重要性も教えてくれました。
身体の回復はもちろん、心のケアも忘れずに行うことが、その後の人生を豊かにするためには不可欠だと痛感しています。
この記事が、同じように脳梗塞を経験された方や、そのご家族、あるいは漠然とした不安を抱える方にとって、少しでも心の重荷を軽くする一助となれば幸いです。ワタクシも、うしまるくんと共に、一日一日を大切に生きていこうと思います。
筆者が体験した脳梗塞についての記事はこちら
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