どうも!〇〇(ブログ名など)の管理人、松田です。
ワタクシ、42歳、バツイチ独身。愛犬の牛柄チワワ「うしまるくん」と、フリーランスとしてなんとかかんとか日々を過ごしております。
元々はIT企業で、最初はゴリゴリのITインフラ部門におりましてね。
サーバーがどうの、ネットワークがどうの、来る日も来る日もテラタームの黒い画面に白い文字が滝のように流れるのを眺めるのがお仕事、みたいな。
まあ、それはそれで職人技が光る奥深い世界だったんですが。
そんなワタクシが、ある日突然、新設されたWeb部門の部長なんぞを兼務することになりまして。
いやはや、カルチャーショックの連続でしたよ。まず度肝を抜かれたのが、デザイナーさんたちが使っているAdobe製品のディスプレイの、まあカラフルなこと!
あのモノクロームな黒い画面しか見てこなかったワタクシにとって、それはもう異世界転生レベルの衝撃で、
「これが…Webの世界か…!最先端か…!」
と、浦島太郎もかくやという状態でした(笑)。
Webの知識なんてロクにないまま部長になったもんですから、まあ苦労の連続。そんな中で、ワタクシが主に担当していたのが、
Webサイトの企画・運営、つまりマーケティング的な業務と、プロジェクト全体の進行管理、いわゆるディレクター的な業務でした。
最近、求人サイトなんかを眺めていると、「Webマーケター」という職種の募集がやけに目につくんですよね。
ワタクシが部長をやっていた頃は、まだそこまで明確に「Webマーケター」という肩書が一般的ではなかったような気がしますが、時代は確実に変わっているようですな。
そして、その求人の中には「未経験者歓迎」「異業種からのチャレンジ応援!」なんて甘い言葉もチラホラ…。
で、ふと思ったのです。
この「Webマーケター」って、一体全体、具体的に何をする人たちなんでしょう?
なんかこう、横文字でシュッとしてて、キラキラしてそうな響きですけど、その実態は?
そして、本当に異業種からでも簡単になれるもんなんでしょうか?
というわけで今回は、元ITインフラ屋でありながら、ひょんなことからWebマーケティングの片隅をかじり、今はフリーランスとして細々と生きるワタクシ松田が、この
「令和のキラキラIT転職(?)」の注目株であるWebマーケター
について、その仕事内容からなり方、そして異業種からの挑戦は可能なのか、ワタクシなりの視点で解説していこうと思います。
IT業界への転職を考えている方、特にWebマーケターって何ぞや?と思っている方の参考になれば幸いです。
「Webマーケティング」って結局何なの?島耕作で例えると…?
まず、「Webマーケター」を理解する前に、その土台となる「Webマーケティング」とは何か?という話から始めましょうか。
ワタクシのようなオールドタイプにも分かるように、ね。
小難しい定義は世の中に溢れていますが、ワタクシなりに超絶ざっくり言ってしまうと、Webマーケティングとは、
「インターネット(Webサイト、SNS、メール、広告など、あらゆるWeb上の接点)を使って、会社の商品やサービスが売れるように、あるいは会社やブランドの認知度が上がるように、アレコレと知恵を絞って仕掛ける活動全般」
のことです。そのまんまですね(笑)。
具体的な手法としては、本当に多岐にわたります。ワタクシが部長時代に頭を悩ませたものだけでも…
SEO(検索エンジン最適化)
Google先生の検索結果で、自社のサイトがライバルより上に表示されるように、サイトの構造やらコンテンツやらを最適化するアレです。
地道な努力が実を結ぶ、職人技の世界。正攻法の手法からブラックな手法まで、やり方は色々あり面白いのですが、私が出会うSEO担当者は総じてクセが強く、苦手な印象を持ってしまいつつあります。
コンテンツマーケティング
お客さんにとって役立つブログ記事とか、面白い動画とか、そういう「コンテンツ」を作って発信して、自然とファンになってもらおうという作戦。
ステマ(ステルスマーケティング)も多かったですが、ある意味一番正当な方法です。
SNSマーケティング
Twitter、Instagram、Facebook、最近じゃTikTokなんかもそうですね。
これらのSNSを駆使して、情報発信したり、お客さんと直接コミュニケーション取ったりするやつ。色々な意味で炎上対策も重要。
Web広告

たとえば「東京 釣り」と検索したら、釣具屋の紹介が検索結果に表示されることがありますよね。
あれもどこかの「Webマーケター」の仕事の結果かもしれません笑
リスティング広告(検索結果に出る広告)とか、ディスプレイ広告(サイトの片隅に出るバナー広告とか)、SNS広告とかが該当します。
お金を払って、狙った層にピンポイントで広告を見せる。予算管理が肝。
メールマーケティング
メールマガジンを配信したり、ステップメールを送ったりして、お客さんとの関係をじっくり育てていく手法。意外と効果が高い。
インターネット黎明期からフューチャーフォン(ガラケー)のまだSNSが影も形もなかった頃はメールマーケティングは最強でした。
なんならば「◯◯の商品を購入したユーザーのメールアドレス」とかはリスト化され高価な金額で売買されていました。
情報商材や前世のインターネット暗黒期にはメールマーケティングめっちゃ流行りました。
まだ今でも一定の「強さ」はありますが、連絡を取る手段がメールからLINEなどのSNSに代わり、さすがに昔ほどの強さはなくなっています。
データ分析
Webサイトのアクセス状況(何人が来たか、どこから来たか、何を見たか等)を専用ツール(Google Analyticsとか)で分析して、問題点や改善点を見つけ出す。数字とのにらめっこ。
などなど、本当にキリがありません。
ワタクシがWeb部門の部長をやっていた頃、このWebマーケティングの業務に携わっていて常々思っていたのは、これって
「現代の宣伝部だよな」
ということ。
ワタクシ、若い頃に漫画の「島耕作」シリーズを愛読しておりまして。主人公の島耕作が最初に配属されたのが「宣伝部」だったわけですが、彼らがやっていたような、
どうすれば自社の商品やサービスが世の中に広まり、売れるのかを考え、実行するという本質は、Webマーケティングも同じだと感じていました。
媒体がテレビCMや新聞広告からインターネットに変わっただけで
「どうやってお客さんの心を掴み、行動してもらうか」
という知恵比べであることに変わりはない、と。
「テレビ」「CM」等と言うインフラ系ITの技術者(土方)をやっていた私にそんなキラキラしたワードと繋がりができるとは!!
う~~~んキラキラしてきましたね!!
もちろん、インターネットならではの特性(データがリアルタイムで取れる、双方向のコミュニケーションが可能、ターゲットを細かく絞れるなど)はありますが、根っこにある「マーケティング思考」は普遍的なもの。
異業種から転職を考える方にとっても、この「お客さんのために何ができるか」という視点は、きっと活かせるはずです。
で、「Webマーケター」は何をする人?その多岐にわたる業務内容
では、その「Webマーケティング」を専門に行う「Webマーケター」とは、具体的にどんなお仕事をしている人たちなのでしょうか?
「なんかWebで色々やってる人」
くらいのフワッとしたイメージの方も多いかもしれませんね。
一言で表現するのは難しいのですが、基本的には
「Webという戦場で、会社や商品・サービスの目標(売上アップ、認知度向上、顧客獲得など)を達成するための戦略を立案し、実行部隊を指揮し、その結果を冷徹に分析して、次の打ち手を考える軍師兼実行隊長」
みたいな感じでしょうか。ワタクシの勝手なイメージですが(笑)。
その業務内容は非常に幅広く、企業やチームの規模、扱っている商材によっても担当範囲は大きく変わってきます。
会社によっては自社でWebマーケティングは行わず、専門的な会社に発注するケースも多いです。
市場調査・競合分析(情報収集と分析)
まずは敵を知り己を知る。自分たちの商品やサービスがどんな市場にいて、どんなお客さんをターゲットにすべきか、ライバル企業はどんな動きをしているのか、といった情報を徹底的にリサーチします。
データ分析ツールを使ったり、アンケート調査をしたり、時には足で情報を稼ぐことも。
戦略立案・目標設定(作戦会議)
集めた情報に基づいて、具体的なWebマーケティング戦略を練り上げます。その時に大切になるのが、以下を全体に周知して目的(目標)をきちんと統一することです。
意思統一は超重要
- どの層に
- 何を
- どのように
施策を打つか決めて、あらかじめ決めた目標に向かって対策をしていきます。そして、
目標
- Webサイトからの問い合わせを月〇件にする
- SNSのフォロワーを〇人増やす
といった測定可能な目標(KPI)を設定します。



上記が極端な例でもないのが怖いところです。
なので、Webマーケティングは「見える化」とセットで行われることが多いです。
施策の実行・運用(いざ出陣!)
立てた戦略に基づいて、具体的な施策を実行に移します。
さぁやるぜ!!
- SEO対策
- コンテンツ作成
- Web広告運用
- SNS運用
もちろん、Webマーケター一人が作業を実施するわけではありません。
時にはデザイナーやエンジニア、ライターといった専門家チームと連携しながら、プロジェクトを進めてくこともあります。
また一方である程度実績のある作業ならば、ランサーズやクラウドワークスなどでアルバイト的な人を集めて作業をお願いし、後述していますが自身はその後工程の「効果測定」や「分析」に力を注ぐことが多いです。
効果測定・データ分析(戦果の確認と反省会)
実行した施策がどれくらいの効果を上げたのか、アクセス解析ツール(Google Analyticsが代表的ですね)などを使って、様々なデータを収集・分析します。目標は達成できたか? どこに問題があったのか? 何がうまくいったのか? を客観的に評価します。
やったらやりっぱなしという仕事の仕方ではよい成果は得られないので、「実際に行った施策の分析」は非常に重要です。
改善・レポーティング(次の戦いへ)
分析結果に基づいて、戦略や施策の改善点を見つけ出し、さらに効果を高めるための次のアクションプランを考え、実行していきます。
このPDCAサイクル(Plan-Do-Check-Action)を高速で回し続けるのが、Webマーケターの日常です。
そして、これらの結果を上司やクライアントに分かりやすく報告するのも重要な仕事。
お分かりいただけますでしょうか?Webマーケターは、ただ単に「SNSを更新する人」とか「広告のバナーを作る人」というわけではないのです。
データに基づいて論理的に戦略を考え、多様なスキルを駆使して施策を実行し、その結果にコミットする、非常に知的なタフさが求められる仕事です。
Webマーケターに求められるスキル
- 分析力・論理的思考力
- 企画力・発想力
- コミュニケーション能力・交渉力
- 文章力・表現力
- 各種Webマーケティングツールを使いこなすスキル
- 変化に対応する柔軟性と学習意欲!
常に数字と向き合い、結果を出すことが求められる厳しい側面もあります。
異業種から転職する方は、この「結果へのコミットメント」と「変化の速さ」に最初は戸惑うかもしれませんね。
ワタクシもインフラ畑からWeb部門に来た時は、そのスピード感と求められる成果のシビアさに面食らったものです。
異業種からでもWebマーケターになれる?その道のりと必要な学習
さて、ここまでWebマーケターの仕事内容について、その厳しさも含めてお伝えしてきましたが
「じゃあ、ワタクシのようなIT業界未経験、あるいは全く違う畑からでも、Webマーケターに転職なんてできるもんなの?」
という疑問が湧いてきますよね。結論から申し上げますと、
「はい、可能性は十分にあります!ただし、相応の覚悟と努力は必要不可欠です!」
というのが、元IT部長であり、今はフリーランスとして細々と生きるワタクシ松田の見解です。
ワタクシの元部下で、今や立派なコーダー部隊のリーダーにまで成長した桜井さんも、元々はパソコンの操作すらおぼつかないレベルからのスタートでした。
職安の3ヶ月のスクーリングを経てウチの会社に飛び込んできて、そこから彼女がどれだけ努力したか…。
休日返上で勉強し、先輩に食らいつき、数々の修羅場を乗り越えてきたからこそ、今の彼女があるのです。
彼女の例を見ても分かる通り、本人のやる気と継続的な努力次第で、未経験からでもIT業界で活躍することは可能なんです。
Webマーケターも同様で、必ずしも最初から専門知識が完璧に揃っている必要はありません。
むしろ、「Webマーケティングという分野に強い興味があり、主体的に学び、実践し、成果を出すことに喜びを感じられるか」という点が、採用する側も重視するポイントではないでしょうか。
では、未経験・異業種からWebマーケターを目指す場合、どのような道のりが考えられるでしょうか?
まずは基礎知識・スキルの習得(インプット)
独学:** 書籍やWebサイト、ブログなどで、Webマーケティングの全体像や基本的な用語、主要な手法(SEO、SNS、広告など)について学ぶ。コストは抑えられますが、何から学べばいいか迷ったり、モチベーションを維持したりするのが難しいかもしれません。
オンライン学習
Udemy、Coursera、Schoo、Googleデジタルワークショップなど、質の高いオンライン講座が多数あります。自分のペースで体系的に学べるのがメリット。無料のものから有料のものまで様々です。
Webマーケティングスクール
短期間で集中的に知識やスキルを学べます。費用はそれなりにかかりますが、カリキュラムが整備されており、講師からのフィードバックや仲間との繋がりも期待できます。
ただし、スクールの広告にある「誰でも簡単!」「高収入確実!」みたいなキラキラした言葉を鵜呑みにせず、内容や実績、卒業生の進路などをしっかり見極めることが重要です。甘い言葉には裏があるものですぞ。
インターンシップ
未経験者向けのインターンシップに参加し、実際の業務に触れながら学ぶ。これが一番手っ取り早く実践的なスキルが身につくかもしれませんが、求人は限られていますし、年齢的なハードルもあるかもしれません。
実績・ポートフォリオ作り(アウトプット)
知識をインプットするだけでなく、実際に手を動かして何かを作ったり、成果を出したりすることが、転職活動においては非常に重要になります。
個人ブログやSNSアカウントの運営
自分でテーマを決めて情報発信し、SEO対策を施したり、SNSでフォロワーを増やしたり、といった活動を実践してみる。
アクセス数やエンゲージメント率などの「数字」で成果を示すことができれば、強力なアピール材料になります。
アフィリエイトサイトの運営
自分でサイトを立ち上げ、集客から収益化までの一連の流れを経験してみる。
知人のビジネスのお手伝い
小規模でも良いので、実際のビジネスのWebマーケティング(例えば、お店のSNS運用を手伝うとか)に関わらせてもらう。
異業種での経験をWebマーケティングに活かす視点
例えば、営業経験があるなら顧客心理の理解、販売経験があるなら商品訴求力、といったように、これまでの経験の中でWebマーケティングに繋がる要素を見つけ出し、アピールすることも重要です。
就職・転職活動
ある程度の知識と、何かしらの実績(ポートフォリオ)ができたら、いよいよ就職・転職活動です。
未経験者向けの求人を探したり、これまでの経験とWebマーケティングへの熱意を伝えて、ポテンシャルを評価してくれる企業を探したりすることになります。
道は決して平坦ではありません。特に異業種からの挑戦となれば、若い世代との競争や、新しい知識の習得に苦労することもあるでしょう。
しかし、強い意志と、変化を恐れず学び続ける姿勢があれば、Webマーケターへの扉を開くことは十分に可能です。
ワタクシも、インフラからWebへ、そして会社員からフリーランスへと、常に変化の中で生きてきましたから、その気持ちはよく分かります。
どこで知識を得る?Webマーケティング学習の具体的な方法と「学校」の存在
未経験からWebマーケターを目指すにしても、あるいは現役のマーケターがスキルアップを目指すにしても
「どこで、どうやって効率的に知識やスキルを身につけるか?」
というのは、皆さん共通の悩みではないでしょうか。
ワタクシがWeb部門の部長をやっていた頃も、部下たちには常に「アンテナを高く張って、新しいことを学び続けろ!」と口を酸っぱくして言っていました(自分自身も必死で情報を追いかけていましたが…)。
ここでは、Webマーケティングの知識を習得するための具体的な方法と、いわゆる「学校」のような学びの場について、ワタクシなりに整理してみましょう。
書籍:まずは基本の「き」を固める
何事も基礎が大事。Webマーケティングの全体像を掴むための入門書から、SEO、コンテンツマーケティング、SNS運用、データ分析といった各分野の専門書まで、良質な書籍はたくさんあります。
まずは数冊、評価の高い本を読んでみて、体系的に知識を整理するのがおすすめです。ワタクシも、部長時代には関連書籍を何冊もデスクに積んでいましたよ。
しかしながら、家のデスクに置いていた「本当の素人時代」の読んだ本は会社には持っていきませんでしたw
だって、漫画なんでちょっと恥ずかしかったんですもの笑
沈黙のWebマーケティング
マンガでわかるWebマーケティング 改訂版
おすすめです~~
Webサイト・ブログ:最新情報と実践的ノウハウの宝庫
業界の最新情報やトレンド、具体的なノウハウを発信しているWebサイトやブログは、格好の学習材料です。
* **専門メディア:** 「Web担当者Forum」や「MarkeZine」といった業界の有名メディアは、ニュースや解説記事が豊富。
* **企業のオウンドメディア:** マーケティング支援会社やツール提供会社などが運営しているブログは、実践的な情報や事例紹介が多いです。
* **個人の専門家ブログ:** 特定の分野に特化した深い考察や、具体的なテクニック、個人の経験談などが得られることも。
気になるサイトはブックマークしておいて、日々チェックする習慣をつけると、自然と知識がアップデートされていきます。
オンライン学習プラットフォーム:自分のペースで効率的に学ぶ
前述の通り、Udemy、Coursera、Schoo、Progate(こちらはプログラミング寄りですが、Webの仕組みを理解するのに役立ちます)、Googleが提供する「デジタルワークショップ」や「スキルショップ」、Facebook社の「Blueprint」など、質の高いオンライン講座が手軽に受講できます。
動画で学べるものも多く、自分のペースで進められるのが大きな魅力です。
無料のコースもあれば、有料の専門的なコースもあります。
セミナー・ウェビナー:専門家から直接学ぶチャンス
企業や個人が開催するセミナーやウェビナーに参加するのも良いでしょう。
最新の事例やトレンド、実践的なテクニックをその道のプロから直接聞ける貴重な機会です。質疑応答の時間があれば、日頃の疑問点を解消することもできます。
最近はオンライン開催も非常に多いので、地方にお住まいの方でも気軽に参加しやすくなりましたね。
資格取得:知識の証明と学習のモチベーションに
Webマーケティング関連の資格もいくつか存在します。例えば、
「Web解析士」や
「ウェブ解析士認定講座」、「
Google広告認定資格」、「
SNSエキスパート検定」
など。資格がなければ仕事ができないわけではありませんが、**自分の知識レベルを客観的に証明する手段**になったり、**体系的な学習を進める上での目標やモチベーション**になったりします。
ワタクシも、部下にいくつか資格取得を推奨したことがあります。
「学校」はあるのか?:専門学校・大学・社会人向けスクール
「Webマーケティングを学べる学校はあるの?」という疑問ですが、はい、あります。
専門学校
WebデザインやIT系の専門学校の中には、Webマーケティングのコースを設けているところがあります。
大学の学部
経営学部や商学部、情報系の学部などで、マーケティング論の一環としてWebマーケティングを学べる場合があります。
社会人向けスクール
最近増えているのが、社会人向けのWebマーケティング専門スクールです。数ヶ月程度の短期間で集中的に学べるカリキュラムが組まれていることが多いようです。
オンライン完結型のスクールもあれば、通学型のスクールもあります。ただし、前にも述べましたが、スクール選びは慎重に。
費用も安くありませんし、広告の美辞麗句に惑わされず、カリキュラム内容、講師の質、卒業生の評判などをしっかり比較検討することが重要です。
何よりも「実践」!:知識を自分のものにするために
これが一番重要かもしれません。どれだけ知識をインプットしても、実際に手を動かして試してみなければ、本当の意味でスキルは身につきません。
* **自分でブログやSNSアカウントを立ち上げて運営してみる。**
* **Google Analyticsなどのアクセス解析ツールを実際に触って、データを分析してみる。**
**少額でもいいので、自分でWeb広告を出稿してみる。**
こういった「実践」を通して得られる経験と学びは、どんな教科書よりも価値がある、とワタクシは思います。
これらの方法をうまく組み合わせながら、自分に合った学習スタイルを見つけていくことが、Webマーケターへの道、そしてスキルアップへの道に繋がるはずです。ワタクシも、インフラ畑からWebの世界に飛び込んだ時は、まさに手探り状態でしたから、その苦労と、新しいことを学ぶ楽しさはよく分かります。
令和の「宣伝部」への転職は覚悟が必要!でも、挑戦する価値はあるぞ
さて、長々とWebマーケティングとWebマーケターについて、そしてそのなり方について語ってまいりました。
ワタクシが思うに、この仕事はまさに「令和の宣伝部」。
インターネットという、かつてないほど広大で、変化の激しい戦場で、知恵と工夫とデータを駆使して、いかに多くの人に商品やサービスの魅力を伝え、心を動かし、そして最終的には会社の利益に貢献するか。
非常にクリエイティブでありながら、同時に非常にロジカルで、ダイナミックな仕事です。
Webマーケティングの魅力とやりがいは、計り知れないものがあると思います。
成果が数字として明確に見えやすい
自分が立案し、実行した施策によって、Webサイトのアクセス数が増えたり、問い合わせが増えたり、商品が売れたりするのをダイレクトに実感できるのは、何物にも代えがたい達成感に繋がります。
常に新しいことに挑戦し、成長し続けられる
Webの世界は日進月歩。新しい技術やトレンド、ツールが次々と登場します。
それを貪欲に学び、試していくのは、知的好奇心を満たし、自分自身の成長を促してくれるでしょう。
社会やビジネスへの影響力を感じられる
自分が関わった商品やサービスが世の中に広まり、誰かの役に立っている、誰かの生活を豊かにしていると感じられるのは、大きな喜びであり、仕事への誇りにも繋がります。
多様なキャリアパスと働き方が可能
専門性を深めてスペシャリストになる道もあれば、チームを率いるマネージャーになる道もあります。
また、フリーランスとして独立したり、リモートワークで場所に縛られずに働いたりと、比較的自由な働き方を選びやすい職種でもあります(ワタクシもその恩恵にあずかっている一人です)。
しかし、その一方で、何度もお伝えしてきた通り、忘れてはならないのは、この業界の厳しさです。
Webマーケ業界の厳しいところ
- 変化のスピードが異常に速く、常に学び続ける姿勢がなければ、あっという間に時代遅れになる。
- 結果(数字)が全て、と言っても過言ではないほど、シビアに成果が求められる。
- 時には地道で泥臭い作業や、膨大なデータと向き合う孤独な分析も多い。
- 競合も多く、常に新しいアイデアや戦略を生み出し続けなければならないプレッシャーがある。
巷の求人広告が謳うような「誰でも簡単」「楽して高収入」「キラキラしたオフィスで自由な働き方」といった
甘いイメージだけを追い求めて、安易にこの世界に転職すると、間違いなく痛い目を見ます。
これからWebマーケターへの転職を目指そうと考えている方、特に異業種からの挑戦を考えている方に、元IT部長であり、人生の酸いも甘いも(主に苦い方ですが…)それなりに経験してきたワタクシ松田から、最後にアドバイスを送るとすれば、
「強い好奇心と探求心を持ち、変化を恐れず、主体的に学び、実践し、そして何よりもその仕事を楽しむ覚悟があるか?」
という一点に尽きると思います。
もしその覚悟があるのなら、Webマーケターという仕事は、あなたにとって非常にやりがいのある、刺激的で、そして自分自身を大きく成長させてくれるキャリアになるはずです。
ワタクシも、Web部門の部長時代は、インフラ畑出身というハンデを抱えながら、苦労の連続でしたが、それでも新しいことを学び、チームで何かを成し遂げる喜びは格別でした。
まあ、ワタクシのように働きすぎて体を壊してしまっては元も子もありませんから、そこは「丁寧な生活」を心がけて、くれぐれも健康第一で、バランス良く頑張ってください! あなたの挑戦を、陰ながら応援していますよ!