はじめまして。当サイト「まだ大丈夫!限界前にちょいチェック」の管理人の松田でございます。
ギリギリ首都圏な微妙エリアで愛犬のチワワと二人暮らしをしている「バツイチ」「アラフォー」「フリーランス」なオッサンです。
フリーランスになる前はIT系企業で、ネットワーク・サーバーのインフラ部門とWEB部門を統括する部長職を兼務するという社畜待ったなしの働き方をしていました。
そしてワタクシという人物を語るうえで避けられないことは、人類史上トップクラスに属する面倒くさがり屋であるという点。
恥ずかしながら少し前まで、特にフリーランスとなった3年間は自分の健康を全く顧みない自堕落な生活を送ってたりしてました。
まぁ、そんな生活をつづけた結末は、40代の若さで脳梗塞を発症し、若干の後遺症が残ってしまうというなかなかヒドイものです。
ワタクシ、脳梗塞の中でも「アテローム血栓性脳梗塞」という、後遺症発生率も再発率も高い種類の脳梗塞になってしまいました。少々不謹慎ですが『半身不随とか植物状態でないだけラッキー』と思いながら、効きの鈍くなった右手を擦る日々を過ごしています。
ワタクシの脳梗塞での後遺症
- 右手の指(薬指・小指)が意識していないと閉じようとする
- 触れる先を見ずに、右手を出すと微妙にずれる、それゆえ物をこぼしてしまうことが多くなった
正直、後遺症は「ほぼない」といっても過言ではありませんが、それでも脳梗塞前とは色々と感覚がずれることも多いです。
後遺症の程度は上に記載しましたが、「この程度」でも生活をする中でストレスを感じることが多々あります。
本来は脳梗塞になんぞならないように予防に重点をおいて生活するのが一番いいですが、もし「脳梗塞」のような症状に襲われた場合、どうすべきか、読者の方のご参考になれば幸いです。
本ページでは「ワタクシが経験した脳梗塞発症直後から入院までの諸々まとめ」ページになります。
ページ内容ざっくり紹介
- ワタクシの脳梗塞初期症状の紹介
- 脳梗塞だと思った時にやったとこと、やっとけばよかったこと紹介
- 命があってよかった!!致命的なミス紹介
こんな内容で構成されております。
30~40以上で健康に不安がある方。特に健康診断等で生活習慣病について言及されている方については
「脳梗塞予備軍」
の可能性もありますので、お手隙なときにでもお読みいただければ幸いです。
ワタクシがやってしまった致命的なミスについては、医者の先生・理学療法士・看護師・友人に「実は◯△□☆みたいなことをしてしまって…」と伝えるたびに、「生きてて本当に良かったね!!」「亡くなっててもおかしくないからね!」と言われる始末です・・・
このページを見た読者の方が「脳梗塞」だと疑われる症状が出た時に、正しい選択が取れるようになれば本望!!。
基本的にワタクシの事例につきましては「悪い例」としてご笑納ください(泣
2025年初春、脳梗塞になり緊急入院!!
社員時代は定期的に「健康診断」というイベントが存在したので、多少なりとも「健康」に気を使った生活はしていましたが、フリーランスとなり
健康?なにそれ美味しいの?
という20代前半までにしか許されないだろう傲慢な考えのもと、運動など一切せずハイカロリーで味の濃い料理に埋もれて生活しておりました。
そんな生活を2年ほど続けていたら、社員時代かろうじて90キロ前半に抑えていた体重も、100キロをあっという間に超え、120キロのわがままBodyに変貌。

健康診断などは退職以来一度も実施せず、コロナなどに罹患し、たまに病院に行った時に血圧を測れば180/150という、
「コロナよりもヤバイんじゃね?」
という見事な高血圧っぷりに医者にしかられてしまい、血圧を下げる治療をすべく通院を…するわけも無く、医者の先生に怒られたことに嫌気が差し、さらに病院に寄り付かなくなるというアホムーブをとってしまっておりました。
2025年初、さすがにこのままではまずいことになると思ったワタクシは、血圧計を購入し、ウォーキングを適当にやっていたのですが、時すでに遅く、2025年の春先には「脳梗塞」で病院に駆け込み、緊急入院する運びとなってしまいました。
このページではそんなワタクシの脳梗塞を発症した時に取った行動と、【こうすべきだったこと】を記載しております。
正直、奇跡の積み重ねとご先祖様のご加護のあわせ技の結果、現在のワタクシがあると言っても過言ではないアホな行為のオンパレードになっておりますので、反面教師的な目線で御覧くださいませ。
現在=脳梗塞後のワタクシ
- 利き手(右手)に多少の違和感を感じる程度の後遺症を持つ(生活に支障はない)
- それ以外の後遺症はなし
- 一月で2kgずつの無理ないのペースのダイエット
- 放置していた生活習慣病の治療も開始し、近年稀に見る絶好調具合
脳梗塞で入院中に、これまで放置していた生活習慣病たちの治療を開始した結果、心臓の苦しさや息苦しさから解放され、世界が一気にバラ色に❤
脳梗塞で緊急入院、その時の症状は?
あくまで、以下の症状は「ワタクシの一例」であり、脳梗塞すべての発症事例ではありませんので、そのあたりを念頭においてください。
また、いちばん大切なことなのでまっさきに記載いたしますが
※「脳梗塞」が疑われる症状が出た場合は、即座に救急車を呼んで病院に向かってください。
右手の感覚がおかしい!!脳梗塞は突然に
あ~の日あ~の時あの場所で♪
それはさながら某名曲のサビのように脳梗塞はラブストーリーもびっくりするほどに突然やってきました。
ワタクシの場合、脳梗塞を告げる最初の違和感は、朝8時半頃に自宅で風呂上がりに全裸のまま風呂掃除をしていたら、急に利き手である右手の感覚がおかしくなり、洗剤やスポンジがうまくつかめなくなるという症状からスタートしました。
ちなみに痛みはまったくありません。右手自体も「うまくうごかない」という感覚はあるのですが、つねったり叩いたりすると、普通に痛かったです。
洗剤やスポンジは見えているのですが、遠近感覚がおかしくなったというか、右手のみ距離感覚がおかしくなったというか、正しい物の位置に右手が伸ばせなくなり、物を掴もうとする指が中空をスカってしまうのです。
左手は正常に物をつかめる状態でしたので、当初は「のぼせてしまったのかな??」と思い、風邪など引かぬようにさっさと風呂掃除を終わらせて、部屋着を着ようかと思い風呂場から出ました。
服が着れない、パンツを履くのも一苦労!?
風呂上がりに、ボクサーパンツにTシャツ・短パンとい「The部屋着」という格好になるのならば、体を拭く時間を含めても2~3分で十分かと思います。
ですが、その時のワタクシには以下のような症状が現れだしていました。
段々と症状が変化してくる
- 右手を使ってタオルで体を拭くも、力加減がおかしくなっており、自分の顎にパンチを叩き込んでしまう
- 右手で床に置いてある服が掴めない
- 右手の指の感覚が徐々に痺れたように痒くなってくる
そんな中でワタクシは妙に冷静、というか他人事のように自分が今後どうなるかを考えていました。
その時のワタクシの脳内実況は上のような感じです。
社員時代の主たる仕事に「ITインフラ周りの障害対応」があったせいなのでしょう、基本的にトラブルなれしていたことが幸いしました。
どんなトラブルでもまずは落ち着いてタバコを吸いに行くという習慣が出来上がっており、特に混乱することもなく、これから起こるであろう様々な面倒くさい出来事に対して憂鬱な気持ちになりつつも、「病院に行く(きっとそのまま入院)ことに備えたやることリスト」を頭の中で作り始めていました。
ちなみにタバコ(アイコス)も右手では掴めなかったので、左手で吸ってました。
脳梗塞にタバコが最悪の相性だということはこのときのワタクシは知る由もなく・・・
着替えてからエアコンの冷風に5分間あたってみる
この時点で、自分でも9割以上の確率で「脳系の病気」になってしまったんだと思っていましたが、一縷の望み
「風呂にのぼせてしまっただけ」
にかけて、エアコンを冷風にしてその前に突っ立って体を冷やしてみました。
残念ながら右手の状態は改善されること無く、病院に行く準備に取り掛かることにしました。
「病院へ行く」という決断をし、家を出るまででかかった時間は30分程度です。
余談@病院に行く前に行ったこと
ここからは少し余談です。少し前に記載した「病院に行く(きっとそのまま入院)ことに備えたやることリスト」についてです。
実のところ、病院に行く前にはすでに「脳系の病気」「おそらく脳梗塞」だということが予測できていました。
それは脳梗塞を経験した知人・身内からの話だったり、テレビやネットで仕入れた知識からではありますが、同時に「脳梗塞だった場合はいかに早く治療するかが重要」ということも頭の隅に残っていました。
なので、この時点の私のやることリストの第一位は「速やかに病院へ行く(きっとそのまま入院)」であり、次点には、入院することになっても友人・知人に連絡が繋がって、家の事(主にペットのワンコ)を頼める人間を確保することでした。
それ故、病院に行く前に行ったことはごくわずかです。
病院に行く前にやったこと
- 家のスペアキーを玄関扉横にある傘立てに入れておく
- オートロックの鍵は扉前の郵便受けに入れて、外から取れるようにしておく
- 携帯・モバイルバッテリー、財布、下着数枚をリュックに入れて持ち運べる準備をする
- 犬の餌・水を3日くらい持つ量の準備をし、別れのハグをする
※「スペアキーを傘立てに入れておく」ということも「オートロックの鍵を郵便受けから取れるようにしておく」ことも日常生活の防犯対策においては最悪の対応に近いですが、緊急事態なのでゴメンネと心の中なかで謝っておきます。
防犯的には最悪ですが、当分入院するだろうなと予想できたので、入院中に友人・知人にLINEで連絡して「鍵は◯◯にあるから自由に入って犬の面倒ヨロシク!!」っていうのをやっておきたかったんです。
一人暮らしは急な入院への備えが必須
急に入院しなければならない事態に陥った場合、ペットを飼っている人は「面倒を見てくれる人」としっかり連絡が取れるようにしておく必要があります。ワタクシと同じように一人暮らしにも関わらずペットを飼っている人は、平時から「自分に何かあった場合にペットの面倒を見てくれる人」の確保をするようにしましょう。
脳梗塞の疑いがあるのに何故バイクで病院に行くんだ!?
脳梗塞と疑われる症状を示した者として、ワタクシの致命的なミスは「どのような手段で病院に行くか」という点において、125ccの原付バイクを選んだ点につきます。

半ば以上「脳系の病気を発症してしまった」という確信があるのに、救急車でもタクシーでも車でもなく、原付きバイクで病院に向かうなど、我ながら阿呆の所業でした。
この話は、誰に伝えても「お前はアホか!!」怒られてしまいます。
うんアホですね!!
当時のワタクシの判断
- 自宅から徒歩10分の距離に総合病院があった。
- 過去、別の病気でその病院のお世話になった時に脳外科があることを知っていた
- どうせ入院するならば家から近い病院に入院したかった
おそらく上記のような理由で「まだイケルだろ!!」と判断したのではないのかと思ってます。
ワタクシの適当極まりない性格が出ているというか、怖いもの知らずというか、ワタクシ自身、何故「今脳内で出血していて、いつ意識を失ってもおかしくない状況下で原付き(バイク)を運転して病院に行く」という判断をしたのかは全く持って不明です。
おそらく、過去に車でその病院に行った時にけっこう駐車場料金取られたから、駐車料がかからないバイクにしよう!!
と思ったのではないかと推察してます(自分のことですが、なぜそんな判断をしたのか未だにまったくわからない…)
このときには自分でも「脳系の病気になった」と推測はしていたので、妙なスイッチが入ってテンションが馬鹿みたいに高くなっていたとしか思えません。
事故無く無事に病院までついたことは奇跡だと思っています。
脳梗塞の疑いがある場合は即救急車を
救急車を呼ぶのにためらいを感じる人は多いと思います。
救急車を呼ぶのにためらうポイント
- 騒がせて近所の人、家族に迷惑をかけてしまうかも
- 恥ずかしい
- 費用が心配
- もし、何もなかったら救急隊員の皆に申し訳ない
このサイトを見ている方は世界一奥ゆかしい性質を持つ日本人の方が大半かと思いますので、上記のような理由で救急車を呼ぶのを我慢してしまう人も一定数います。
ふらつくだけで救急車よんでもいいのかな、怒られないかな?
もし病気でもなく勘違いだったなら怒られるんじゃないかな?
と心配されるお気持ちはよく分かります。
しかし、最初からいたずらだったり、あまりにも悪意に溢れていれば別ですが、体調が悪い時に救急車を呼んで怒られることはありません。
特に脳梗塞が疑われる場合は、万が一のことを考えて迅速に行動することが非常に重要です。
2024年一部地域で救急車の有料化がスタート
2024年に一部の自治体で「救急車の有料化」が始まりましたが、基本的に救急車は無料の行政サービスです。
本来無料であるべきな「救急車の利用」ですが、有料になってしまったのは「有料化せざるを得ない、いくつかの理由」があったからです。
理由1).救急車の「不適切な利用」の増加
緊急性が低い、あるいは全くないケースでの利用が増加しています。
ポイント
- タクシー代わりの利用: 「交通手段がないから」「病院まで運んでほしい」といった理由での利用。
- 軽症での利用: 「蚊に刺されてかゆい」「紙で指を切った」「日焼けでヒリヒリする」といった、ご自身で病院に行けるような軽症での利用。
- 相談代わりの利用: 「どこの病院に行けばいいかわからないから」「不安だから」といった理由での利用。
ご自身のことを王だとも思っているのでしょうか?
救急車は基本的に「緊急性の高い病人・怪我人を速やかに病院まで届ける行政セーサービス」です。上記のような身勝手な救急車の使い方は、本当に必要な、一分一秒を争って病院に搬送しなければならない人の邪魔をすることになってしまいますので絶対にしてはなりません。
理由2).救急隊と医療機関への深刻な負担
不適切な利用が増えることで、以下のような問題が発生します。
救急車の不適切利用で生じる影響
- 現場到着の遅れ: 軽症者の対応に出動している間に、本当に一刻を争う重症者(心筋梗塞や脳卒中など)への到着が遅れてしまう可能性があります。これは「救えるはずの命が救えなくなる」リスクに直結します。
- 救急隊員の疲弊: 出動件数が増加し続けることで、救急隊員の心身の負担が限界に近づいています。
- 救急医療機関の逼迫: 搬送先の病院でも、軽症の患者の対応に追われることで、重症患者の受け入れが困難になる「救急搬送困難事案」の一因となっています。
NHKで放送された「“有料化”する自治体も!救急車の適切な利用」のWEB版がそのあたりの情報をうまく伝えてれていますので、お手隙時に読んでみてください
皆様にも共有したい内容を一部抜粋して紹介させていただきます。
救急車の出動件数は年々増えて、2023年には、15年前の約1.5倍となる約764万件に達し、過去最多となりました。この影響で、119番通報を受けてから救急車が現場に到着するまでの平均時間は、20年前の6.3分より4分遅くなり、10.3分(※2)になりました。心臓の疾患が原因で心停止した際に、救命処置をとらないまま10分を超えると“生存が極めて難しくなる”といわれており、深刻な状況に直面していると言えます。
ここまで出動件数が増加した背景の1つは、「超高齢社会」が関係していると考えられます。例えば、寝たきりの高齢者の発熱や心不全などの内因性疾患などが増えると、出動件数の増加につながります。さらに、救急搬送を必要としない、“包丁で指を5mm切った”“日焼けして体が痛い”といった、「軽症者の安易な利用」が増えているのも原因と考えられます。総務省消防庁の発表では、2022年、救急搬送された患者のうち、入院の必要がなかった軽症患者は、47.3%(※3)でした。
救急搬送された病人・怪我人のほぼ半分の方が「入院の必要がなかった軽症患者だったという事実はあまりにもショッキングです。
参考)救急車利用が有料になる自治体
この記事を記載している2025年6月時点で「救急車の一部有料化」が始まった自治体を記載します。
救急車が一部有料化した自治体
- 三重県松阪市
- 茨城県
上記の自治体で救急車利用の「一部有料化」が始まりましたが、救急車を利用するともれなくお金が取られるということではないのでご安心ください。
両自治体で共通しているのは「入院が必要な緊急性が高い」救急車利用についでは無料です。
脳梗塞疑惑の中、原付きバイクで病院へ向かったワタクシ
救急車の話に脱線してしまいましたが、自宅の風呂場で「脳梗塞」のような症状が出て、自分自身でも「脳系の病気」になってしまったんだろうなと推測したワタクシの出した結論は
家から徒歩10分の距離にある総合病院に原付きバイクでかけこむ
という選択でした。
すでに退院して自宅でリハビリしつつサイトを作成している現在でも「我ながら恐ろしいことをやったな」という思いです。
救急車利用を過剰にためらっていた気持ちは無いのですが、やはり「自宅(賃貸マンション)に救急車を呼ぶ」という行為は、後々噂になってしまいそうで「それは嫌だな」と思っていたことは確かです。
それ故に、直接病院に向かって世界の中心で愛をさけぶが如く

世界の中心(病院)で「助けてください」と叫ぶオッサン
「助けてください!!」
をやればなんとかなると踏んでいました。
実際、ほぼそれに近いことをやったのですが、それができただけでも奇跡に近いことだったのです(実際に医者の先生からそう言われました)。
脳梗塞は突然意識を失っても何らおかしくない、突然亡くなってしまうこともある恐ろしい病気だということをワタクシは全く理解していませんでした。
脳梗塞と思われる症状が出ており、右手の感覚が明らかにおかしくなっている中、バランス感覚が必要な原付きバイクで病院まで向かう選択をしたワタクシ…
無謀にも程がある orz
脳梗塞の疑いがある場合は必ず救急車を呼ばなければならない理由
脳梗塞の疑いが強い人が近くにいた場合、また自分が「脳梗塞かも」という事態に陥った場合、いち早く医療機関で治療を開始することが重要です。
それ故、救急車を利用して一秒でも早く医療機関に搬送してもらうことが必須になります。
ワタクシのように家から近い「地域でも大きい総合病院」に直接駆け込む手段も一見有効に見えますが、いくつもの危険性をはらんでいるのです。
脳梗塞は突然意識を失うこともある病気
脳梗塞とは、脳の血管が血栓(血の塊)などで詰まってしまい、脳の細胞に血液(酸素や栄養)が届かなくなり、その部分の脳細胞が死んでしまう病気です。
そしれ脳梗塞は虫歯のように、発症時(気づいた時)が一番「症状が軽い」状態で、時間が経てば立つほど症状が重くなる病気になります。
脳は体の中で一番繊細な臓器といっても差し支えありません。
脳内で梗塞が起こり、血管が詰まってしまった場合、詰まってしまった場所や大きさで症状・進行度合い・予後に大きな違いが出てきます。
発症時は意識がしっかりしていても、突然意識を失ってしまうことがありうるのです。
脳梗塞が発症している最中に原付バイクや自転車で病院に向かうなど、命を投げ捨てるのに等しい行為です。
また、それが車であっても同様です。
脳にダメージが出だしていることを自覚したのならば、たとえ自分以外の人がそばにいたとしても、救急車を呼んで病院に搬送してもらうべきです。
また、近くにいる人が脳梗塞と思わしき症状を示した場合には、救急車を呼び、付き添ってあげるくらいにしましょう。
あなたが脳梗塞と思わしき症状を呈した人を車で病院に送るのは、救急車が到着するのに30分以上かかりそうなときだけにしてください。
駆け込んだ病院の医療体制・設備が整っているか
脳の病気が疑われる場合、そもそも駆け込んだ病院に「脳外科」「脳神経外科」等があり、治療できる環境があるのかが重要になります。
ワタクシが駆け込んだ病院は「家の近所にある、地域でも大きめな総合病院」で、脳神経外科もあり、CT、MRIなどの高価な医療設備も完璧に整えられた病院でした。
この程度の認識で、原付きバイクで直接駆け込むのはやはり無謀でした。
脳梗塞であった場合、なによりも治療を早く開始することが重要になりますので、駆け込んだ病院が脳外科を持っていなかったり、脳外科の先生が出張などで病院を不在にしており、治療の開始が遅れた、医療設備のメンテナンスで使用できなかった場合は、治療までの時間が大きく遅れることになります。
救急車で搬送されるならば、当然このあたりは経験ある救急隊の方が病院と無線などで直接やり取りをして、最寄りかつ、設備が整った病院にスピーディーに搬送してくれます。
病院についても通常受付に回されそうになったワタクシ
救急車で病院に搬送されれば、救急隊員から連絡された症状を治療する医者、もしくは一次診断を下せることができる医者の先生、チームに引き渡されるのが常ですが、ワタクシは普通に病院に通うが如く、総合病院の受付に行きました。
もし、ここの受付が混んでいたり、混んでいる人をかき分けて「助けてください」をやるメンタルが無かったら、脳梗塞が進行し、もっとひどい後遺症を負っていたかもしれないと考えるとゾッとします。
ワタクシは受付に並んでいる人を押しのけ
「助けてください!!」
「すみません!!右手の感覚がおかしいんです、字がかけなくなってるかもしれません!!」
と、近くにいる病院職員の方に訴え、受付に並んでいる人をすっ飛ばし、診察に必要な書類を持ってきていただきました。
その書類には「氏名」「住所」「連絡先」「緊急連絡先」を書く欄がありました。
病院まで原付バイクを運転してきたワタクシですが、この書類を渡されて必要な情報を記載する段になって初めて気づいたのですが、この時点ではすでに右手ではまともな文字がかけなくなっていました。